コロナ禍におけるハイキング部の現状について(ご報告)

 こんにちは。ご無沙汰しております。日頃よりハイキング部のHPをご覧いただき、ありがとうございます。長らくHPを更新できなかったこと、お詫び申し上げます。今年よりHPの管理者が変わり、61代医療広報の私(三根)が管理することになりました。短い間ですが、どうぞよろしくお願いいたします。

 さて、新型コロナウイルス感染症の影響により、私たちの活動も例年通りにできない状況にあります。こちらに関して、ハイキング部主将より説明がございます。少々長いですが、ぜひ最後までご覧ください。


     【コロナ禍におけるハイキング部の現状について(ご報告)】

 ハイキング部 61 代主将で経済学部 3 年の村田宗一郎と申します。

日頃、OB・OG の皆様には多大なるご支援とご指導をいただき、ハイキング部

の活動ができていることに心より御礼申しあげます。

 この度は、ハイキング部の活動を支えていただいている OB・OG の皆様をはじ

め、現役生の御家族の方、そして、これからハイキング部への入部を考えてくださ

っている方々などに対しまして、部の現状と今後の方針について知っていただき

たいと思い、現役部員が議論を重ねて導き出した現在の考えをここに報告させて

いただきます。


■コロナ禍における中央大学学友会活動とハイキング部の現況について

 はじめに、コロナ禍における中央大学学友会活動(大学公認の部活動)について

の方針ですが、令和2年9月17日中央大学学友会会長名により「新型コロナウイル

ス感染症の影響に伴う学友会諸活動について」と題する通知が出され、その中で、

学友会諸活動については、「引き続き対面しない、複数人数が同一の場所に集まら

ない、オンライン上での活動を原則とする」、さらには、「通常活動に加え、合宿につ

いても行わない」という方針が掲げられました。

 この方針は、学友会体育同好会連盟に所属する私たちハイキング部も遵守する

必要があります。こうした理由から、ハイキング部は10月現在、例年最大のイベン

トである夏合宿を含め、3 月から対面の活動ができておりません。

 そのようななかでも今後活動が再開されたときに以前と変わらぬ登山や活動が

できるようにオンラインでの講習会によって知識を深めたり、学年を超えた親睦会

などを実施したりし、野外活動への意欲を高め、知識の向上を図るため、手探りで

はありますが、今できること、するべきことを皆で考え、実行しているところです。


■部活動を継続し、技術と知識を継承していく重要性について

 さて、近年は一時よりも登山人口や登山に興味も持つ若い人も増加して、ハイキ

ング部にも毎年多くの登山初心者の新入生が入部しています。

 近年の登山界は数十年前と比べ学生が登山を学ぶ機会や場所は十分とは言え

ません。

 昔は登山を一から学ぶには山岳部や社会人山岳会に入るのが一般的で、組織の

中で一人前の登山者になるというのが常識でした。

いわば、登山界全体で初心者を育てるノウハウがあり、その責任を担ってきまし

たが、現在は組織に属さずとも様々な媒体(YouTube、ツイッター等の SNS を

含む)でたくさんの情報を得られるようになり、組織に属さないで山に登り始め

る、単独行の登山が多くなりました。

 こうして、個人にとって、山がより身近に、手軽に感じられるようになった一方

で、多くの学校山岳部で部員が減少し、山岳会も会員の高齢化や解散が進んで、ノ

ウハウが活用、継承できなくなっているところもあり、それぞれの団体が堅持して

きた安全登山へのハード面、ソフト面の環境整備が揺らいでいるという現状もあり

ます。

 特に毎年新入生が入り上級生が卒業していく学生の登山サークルは、このよう

なノウハウの継承なくして存続していくことはできません。

 こうした厳しい環境ではありますが、私たち中央大学ハイキング部は、学生が登

山のノウハウを身につけて、学生生活を楽しむ貴重な場として60有余年の歴史を

刻み、多くの諸先輩の方々のご尽力のもとで現在まで続いてまいりました。


■大学生活を有意義に過ごすために ~個人の成長、社会の発展に向けた思い~

 コロナ禍においても後輩が今後の活動登山は目的、登る山、計画などを自分た

ちで設定することができるので、ほかのスポーツに比べてどんな人でも楽しむこと

ができます。

 実際に山に行く人の目的や思いは様々ですし、楽しみ方も多種多様になってき

ておりますが、現在在籍している部員の他にも将来中央大学に入学し、数あるサー

クルの中からハイキング部を選んで入部してくれる学生にも胸を張って楽しい 4

年間を約束できるようなサークルにしたいと私は考えています。

 そして、部員一人ひとりが未来を自らの手で切り拓き、人生100年時代を有意

義に過ごすための基礎づくりとして、ハイキング部の活動を通じて自己研鑽をして

いくことが、部員個人の成長はもとより、社会の発展にも結び付くものと考えてお

ります。

 そのためにはコロナ禍においても今いる後輩とこれから入部してくる後輩が私

たちの代が卒業した後も、あたりまえのように山に登れるようにするという責任が

あります。

 今のような自由に大学の友人や部員とも会えない、大学に行くこともできない

という特殊な期間は辛い時期かもしれませんが、部の活動がうまくいっている時

よりもむしろ活動ができないときこそ毎年当然のように行ってきた活動に真剣に

向き合い、今後私たちがどうしたいのか考えて新たなスタートが切れるように準備

すれば、今後の活動を以前よりも充実したものにできるものと確信しております。

 部を預かる主将としては、通常の活動ができない中でも部員が少しでも充実し

た学生生活を送れるよう努力してまいりますので、今後とも、諸先輩方のご支援と

ご協力を引続きお願い申しあげます。


                令和 2(2020)年 10 月吉日

                                中央大学ハイキング部

                             61 代主将 村田 宗一郎 

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